チャップアップが本当に効果ある?薬剤師がデータを示して解説!

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チャップアップがヤバ過ぎるって本当?薬剤師がデータを示して解説!

育毛剤のチャップアップは発毛効果がある?
検索すると「チャップアップ ヤバ過ぎる」って関連が出てきて気になる!

こんな疑問に薬剤師がお応えします。

結論から言うと、そもそもチャップアップは育毛剤であるため発毛効果は期待できません

本記事ではよくある口コミやレビューではなく、チャップアップの有効成分を論文をもとに解説しています。

“発毛”を前提に治療していきたいのであれば、ミノキシジル含有の発毛剤(リアップなど)、もしくはAGAクリニック(クリニックフォアなど)がオススメです。

本記事の内容
  • チャップアップとは
  • チャップアップがヤバ過ぎるといわれる口コミ
  • 成分がヤバ過ぎるって本当?臨床データを用いて解説
  • 髪の毛を生やすなら発毛剤か治療がオススメ
目次

そもそもチャップアップとは

チャップアップの簡単な紹介です。

知っている方は下にスクロールして本題から見て頂いて大丈夫です

チャップアップは数々のランキング1位を獲得しているWeb売上No.1の育毛ローションです。

チャップアップのすごさ

チャップアップの成分

チャップアップに含まれる主な成分は以下の5つです。

  • センブリエキス
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • 塩酸ジフェンヒドラミン
  • トコフェロール酢酸エステル
  • D-パントテニルアルコール

その他の成分:チャエキス(1)、ビワ葉エキス、海藻エキス、ボタンエキス、ヒキオコシエキス(1)、シナノキエキス、ヒオウギ抽出液、クロレラエキス、オウゴンエキス、ニンニクエキス、ローマカミツレエキス、ゴボウエキス、冬虫夏草エキス、他

これらの成分について後ほど詳しく解説します。

チャップアップはそもそも発毛剤ではなく育毛剤

育毛剤と発毛剤の違いについては以下の通りです。

育毛剤と発毛剤は、薬機法(旧薬事法)でその分類がはっきりと分けられています。

育毛剤は、悩みの予防や現状の維持に使われる「医薬部外品」、発毛剤は疾患や症状を治療・改善する「医薬品」です。

医薬品である発毛剤には有効成分「ミノキシジル」が含まれています。

育毛剤は、「いま生えている髪の毛を維持する」ためのもの、発毛剤は、「いま生えていない髪の毛を生やし、毛量を増やす」ためのものです。

引用:スカルプD 『育毛剤と発毛剤の違い』

髪を生やす目的で購入検討されているのであれば育毛剤は絶対にオススメはできません。

というのも、育毛剤には髪を生やす成分は含まれていないためです。

そのため、生やすことを目的とするならリアップなどといった医薬品である発毛剤(ミノキシジル配合剤)、もしくはAGA治療(AGAオンラインクリニックなど)を利用しましょう。

チャップアップがヤバ過ぎると言われる口コミ

チャップアップがヤバ過ぎると言われる口コミ

そもそも髪の毛が生える効果がない

髪の毛が生えなくてヤバ過ぎるといった低評価口コミは良くみられますが、これに関してはそもそも発毛剤でもないため生えないのは当然だと思います。

育毛剤は良くて現状維持をするもので、生やすといった効果はありません

何度も繰り返しになりますが、生やすことを目的とするならリアップなどといった医薬品である発毛剤(ミノキシジル配合剤)を利用しましょう。

返金対象が初回購入の1回分のみ

もちろん個人差はありますが、育毛剤を使い始めて効果が現れるのはヘアサイクルを考慮して3~6ヶ月といわれています。

つまり、少なくても3回分(3ヶ月分)は試さなければならないということになります。

3回分使っても返金対象になるのは1回分だけというのはヤバ過ぎるといわれるのも納得できます。

解約がめんどくさい

ネットでも解約がめんどくさくてヤバ過ぎるといったレビューが見られます。

SNSにもそういった声があるのか探してみたところ以下のようなツイートを見かけました。

チャップアップを販売している会社の別の商品ですが、解約時はスムーズにはいかない様子が見受けられます

チャップアップの成分は本当に効果ある?

チャップアップのヤバ過ぎる成分

チャップアップにはたくさんの成分が配合されているなか、主力となる以下の5つの有効成分があります。

  • センブリエキス
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • 塩酸ジフェンヒドラミン
  • トコフェロール酢酸エステル
  • D-パントテニルアルコール

これら5つの有効成分が果たして本当に効果があるのでしょうか?

そこで本記事では、口コミや評判ではなく臨床データを用いて解説します

5つのうち2つの成分は育毛・発毛には効果関係なし

グリチルリチン酸ジカリウム』『塩酸ジフェンヒドラミン』はフケやかゆみを抑えてくれる働きをもちます。

このような炎症をおさえてくれるような成分は、他にもリアップなどといった有名な発毛剤にも使われています。

つまり結論としてこの二つの成分は炎症を抑えてくれる成分であって、育毛や発毛には関係のない成分です。

では残りの三つの成分は発毛に影響があるのかを、各成分ひとつずつ解説していきます。

センブリエキスの発毛効果・育毛効果は?

センブリエキスは数々の育毛剤に配合されており、値段も高いもので6,7千円するものもあります。

そんな育毛成分「センブリエキス」ですが、本当に育毛効果に関するひとつの論文を紹介します。

左右に同程度の男性型脱毛を有する14人の患者(50歳以下)を対象にした試験です。

頭部右側に22.5%センブリエキスを含む70%エタノール液、頭部左側にプラセボとして70%エタノール溶液を、1回1mL程度1日2回4ヶ月にわたって単純塗布してもらい、頭髪量、脱毛部位の拡大、生毛量、硬毛量を評価するといった内容です。

結果は以下の引用の通りです。

最終日硬毛数と初診日硬毛数の差は実薬42±64本、Placebo22±73本で実薬で大であったが、統計学的に有意差は認めなか った。

引用:オレアノール酸配合育毛剤の臨床試験結果

結論、センブリエキスの育毛作用は個人差があり、育毛効果を発揮する場合もありますが、統計的にはほとんど認められないと考えられます。

トコフェロール酢酸エステルの発毛効果・育毛効果は?

トコフェノールも様々な育毛剤、発毛剤に含まれています。

トコフェノールという成分名自体聞きなれないかもしれませんが、ビタミンEの一種で、病院でもよく使われる成分です。

病院では動脈硬化や指先の冷え性などの血液の流れが悪い人に「血流を良くする」という目的で使われることが多いです。

トコフェノールではありませんが、同じくビタミンEの一種であるトコトリエノールという成分を使った論文を紹介します。

脱毛症を有するまたは兆候のある38人(18歳~59歳)を対象にした試験です。

プラセボまたはトコトリエノールのいずれかのカプセルを1日2回、食後8か月間服用し、有効性を評価するために髪の数、髪の毛の重さを評価するといった内容です。

結果は以下の引用の通りです。

All volunteers with the exception of one in the tocotrienol supplementation group showed a positive response at the end of the 8 month study, recording an increase in the number of hairs in the area of scalp evaluated.
However, there was no statistically significant increase in the weight of hair (p > 0.05) between pre- and post-supplementation for both groups of volunteers (tocotrienol supplementation and placebo group).

引用:Beoy LA, Woei WJ, Hay YK. Effects of tocotrienol supplementation on hair growth in human volunteers. Trop Life Sci Res. 2010 Dec;21(2):91-9. PMID: 24575202; PMCID: PMC3819075.

訳:
両グループ(トコトリエノール補給グループの1人を除く)すべての対象者は、8ヶ月の試験終了時に、評価した頭皮の領域で毛髪の数の増加を記録した。しかし、対照群の両グループ(トコトリエノール補給群、プラセボ群)において、補給前と補給後の髪の重さに統計的に有意な増加は見られなかった(p>0.05)。

このことから、毛髪数が増えてたとしても統計的に髪の重さに増加がみられないということは、良く言えば現状維持といえるかもしれません。

しかし脱毛症が進んで髪は細くなっていることもわかるので、現状維持+発毛を期待したいのであればビタミンE類も併せて配合されている発毛剤(リアップなど)を使用するといいのではないかということが分かります。

D-パントテニルアルコールの発毛効果・育毛効果は?

D-パントテニルアルコール、こちらはビタミンBの一種です。

こちらの成分に関しては発毛・育毛にフォーカスした報告が見当たりませんでした。

今後情報がでてきましたら随時アップします。

現状維持なら育毛剤、発毛を実感したいなら効果のある発毛剤かAGAクリニックを!

現状維持なら育毛剤、発毛を実感したいなら発毛剤かAGAクリニックを!

ここまでチャップアップの有効成分について解説してきましたが、可能性が考えられるだけではっきりと育毛・発毛効果があるといったデータはありませんでした

繰り返しになりますが発毛を期待するならリアップなどといった発毛剤を使用するか、AGA治療を行うかになります。

リアップを購入するにも6,7000円程度の金額がかかるため、その金額を払うのであればクリニックで医師のもとAGA治療を検討するのもオススメです。

過剰な広告、レビュー、口コミ効果に騙されないように

レビュー、口コミに騙されないで!

チャップアップを否定するわけではありませんが、あたかも髪の毛が生えるような広告をうっている商品はたくさんあります

医療に詳しくない方であれば信じてしまうような広告はたくさんあります。

そこでSNSやネットで口コミ等を調べて評価する方もいますが、そうでなくて根拠を知ることが大切です。

以上が『チャップアップがヤバ過ぎるって本当?薬剤師がデータを示して解説!』についての記事でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

なにか気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

薄毛について情報発信をしている薬剤師です。薬剤師としての知識とドラッグストア勤務、薬局勤務で得た接客体験をもとに薄毛に関する有益な情報を発信します。根拠にもとづいた情報発信を心がけておりますので、他の口コミサイト等を過信する前に一読いただければ幸いです。

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