【薬剤師監修】リザレックコーワαとリアップの比較と違い

こんな疑問に薬剤師がお応えします。

まず発毛剤で最も大事な発毛効果はどちらも同じです。

大きな違いとしては『発毛成分以外の成分』『価格』があげられます。

本記事ではリザレックコーワαとリアップ、それぞれの違いについて詳しく解説しています。

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はじめに、リザレックコーワαとリアップは同じミノキシジル配合の発毛剤

まず大前提に、リザレックコーワαとリアップともに発毛に対する成分は同じ“ミノキシジル”を配合しています。

両者ともに配合量も同じ5%のため、発毛効果は同等と言えます。

そもそもミノキシジルは本当に生えるのか？という疑問を別記事で解説してますので、よろしければご覧ください。

それではそれぞれなにが違うのか、ますはリザレックコーワαとリアップの特徴から解説していきます。

リザレックコーワαとは

リザレックコーワαは、バンテリンやキューピーコーワゴールドなどといった医薬品で有名な興和株式会社から販売されている発毛剤です。

発毛剤のなかでも、日本で唯一発毛効果が認められているミノキシジルを5%を配合した壮年性脱毛症における男性用の発毛剤です。

全国各地にあるドラッグストア（マツモトキヨシやスギ薬局、ウエルシアなど）より販売されており、店舗およびオンラインどちらでも購入可能です。

オンラインだとAmazon、楽天市場、Yahooショッピングなどといった大手通販サイトにて販売されています。

リザレックコーワαの効果は？

リザレックコーワαの効能効果は以下の通りです。

壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛（抜け毛）の進行予防。

引用：リザレックコーワα 添付文書

リザレックコーワαの成分は？

リザレックコーワαの効能効果は以下の通りです。

成分	はたらき
ミノキジジル5%	発毛、育毛及び脱毛の進行を予防
パントテニールエチルエーテル	毛細胞に栄養を補給し、頭皮を健全な状態にします
ピリドキシン塩酸塩	過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します
トコフェロール酢酸エステル	皮脂の酸化を防ぎ、頭皮を保護します
l-メントール	頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます。

添加物：エタノール、1,3-ブチレングリコール、pH調整剤

発毛成分のミノキジジルはもちろん、他にも頭皮環境を配慮した成分が4種類配合されています。

後ほど解説しますが、リアップにもミノキシジル5%以外に頭皮環境を整える成分が追加で配合されています。

リザレックコーワαの価格は？

大手通販サイト三社の送料込み最安値価格は以下の通りです。（※2023年5月現在価格）

Amazon：6,987円
楽天市場：7,370円
Yahooショッピング：6,799円

リザレックコーワαの容器・使い方は？

引用：リザレックコーワα

ミノキシジルのみを配合したリザレックコーワは薬液充填にひと手間入りましたが、リザレックコーワαは改良されており逆さにして少し待つだけで充填が完了します。

リアップも逆さにするだけで充填されるため、同じで仕様です。

続いて比較対象となるリアップの紹介をしていきます。

リアップとは

リアップはリポビタンDやパブロンでも有名な大正製薬から発売されている発毛剤です。

当然ですがリアップも日本で唯一発毛効果が認められているミノキシジルを5%を配合した壮年性脱毛症における男性用の発毛剤です。

大正製薬は1999年に日本初の発毛剤としてリアップを発売し、発毛剤としての認知度は最も高いです。

そんなリアップには種類がいくつかありますが、本記事ではCMでも放送されており最も売れ筋で有名な「リアップx5プラスネオ」を紹介、比較します。

リアップの効果は？

リアップの効能効果は以下の通りです。

壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛（抜け毛）の進行予防。

引用：リアップX5プラスネオ 添付文書

リアップの成分は？

成分とそのはたらきについては以下の通りです。

成分	はたらき
ミノキジジル5%	発毛、育毛及び脱毛の進行を予防します
ピリドキシン塩酸塩	過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します
トコフェロール酢酸エステル	皮脂の酸化防止作用や血行促進作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます
ジフェンヒドラミン塩酸塩	頭皮のかゆみをおさえ、頭皮を健康な状態に保ちます
グリチルレチン酸	抗炎症作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます
ヒノキチオール	殺菌作用により、フケの発生をおさえ、頭皮を清潔な状態に保ちます
l-メントール	頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます

添加物：L-アルギニン、グリシン、1,3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール

リアップの価格は？

大手通販サイト三社の送料込み最安値価格は以下の通りです。（※2023年5月現在価格）

リアップX5プラスネオの容器・使い方は？

引用：リアップX5プラスネオ

リアップの方がリザレックコーワよりも薬液充填の手間が少ないのが分かるかと思います。

リザレックコーワαとリアップの比較と2つの違い

以下の比較表をもとに解説していきます。

	リザレックコーワα	リアップ
効果	壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛（抜け毛）の進行予防	壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛（抜け毛）の進行予防
成分	・ミノキシジル5% ・ピリドキシン塩酸塩 ・トコフェロール酢酸エステル ・パントテニールエチルエーテル ・l-メントール	・ミノキシジル5% ・ピリドキシン塩酸塩 ・トコフェロール酢酸エステル ・ジフェンヒドラミン塩酸 ・グリチルレチン酸 ・ヒノキチオール ・l-メントール
添加物	エタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、pH調整剤	L-アルギニン、グリシン、1,3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール
価格	6,799円～	6,639円～

リザレックコーワαとリアップは発毛に対する効果に違いはなく、どちらも全く同じです。

ドラッグストアで薬剤師として接客してた時、お客さんから「高いほうが効くんじゃないの？」などよく質問をいただいていましたが、高くても安くてもミノキシジル5%製剤すべて効果は同じです。

違い①：成分

リザレックコーワαはミノキシジルを含め有効成分が5種類なのに対し、リアップは7種類。

リザレックコーワαにしかない成分はパントテニールエチルエーテルで、毛細胞に栄養を補給し頭皮を健全な状態にしするはたらきがあります。

逆にリアップにしかない成分はジフェンヒドラミン塩酸塩とグリチルレチン酸、ヒノキチオールであり、これらはかゆみや炎症を抑制、殺菌作用といったはたらきがあります。

ただし、どちらの発毛剤にも共通して言えることですが、ミノキシジル以外の成分は発毛に直接効果があるわけではありません。

ミノキシジル以外の成分はあくまでも頭皮が敏感な方やフケ・かゆみ等といった頭皮環境が気になる方向けの追加成分です。

違い②：価格

2023年5月現在リザレックコーワαは価格が6,799円～なのに対しリアップは6,639円～になっており、リアップの方が160円安いです。

1本で1か月分の量なので、1年利用すると仮定するとその差は1,920円になります。

リザレックコーワαとリアップの違いを踏まえ、どっちを選ぶべき？

選び方の参考例は以下の通りです。

ミノキシジルのみ配合のリザレックコーワという選択肢もあり？

リザレックコーワは有効成分ミノキシジルのみにしたシンプルな発毛剤です。

頭皮環境を配慮した成分はとくに必要ないという方におすすめです。

詳しくは以下の別記事で解説していますので、よろしければご参照ください。

まとめ

本記事のまとめです。

以上が『【薬剤師監修】リザレックコーワαとリアップの比較・違い解説！』についての記事でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

なにか気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

医薬品の効果の感じ方には個人差があります。

本記事はあくまでも合併症等もなく、心身ともに健康な状態である方向けの内容になっています。