薄毛が気になってる・・・
いつから薬(フィナステリド)を飲むのがいいんだろう?
このような疑問にお応えします。
結論から言うと、早めに始めた方がより効果が期待ができます。
本記事では上記のような結果が報告されている論文をもとに、早い方が良い理由をわかりやすく解説しています。
フィナステリドはいつから服用するのが効果的?①
フィナステリドはいつから服用するのが効果的?②
フィナステリドの副作用は?
フィナステリドはいつから飲む?論文を用いてわかりやすく解説します
以下はフィナステリドはいつから飲むのが効果的かを解説するために今回参考にさせていただいた論文です。
Long-term (10-year) efficacy of finasteride in 523 Japanese men with androgenetic alopecia. Yanagisawa M, Fujimaki H, Takeda A, Nemoto M, Sugimoto T, et al. (2019) Long-term (10-year) efficacy of finasteride in 523 Japanese men with androgenetic alopecia. Clin Res Trials 5: DOI: 10.15761/CRT.1000273
それでは解説に入っていきます。
論文の内容は、男性型脱毛症の治療を10年間受けた日本人男性532人を対象とした試験です。
532人の対象日本人男性は1日1mgのフィナステリドを投与され、10年後、医師による評価と患者によるAGA治療に関するアンケートから得られた回答が解析されています。
得られた結果を解説するにあたり「ハミルトンノーウッド分類」「MGPAスコア」といった二つの分類を用いるため、まずは二つの分類について解説します。
Norwood-Hamilton(ハミルトン・ノーウッド)分類
引用:池袋AGAクリニック
ハミルトン・ノーウッド分類(以後NH分類とする)では上記の図のようにⅠ型~Ⅶ型まで進行パターンが分類されます。
今回紹介する論文のNH分類では、IIa型とIIv型をII型、IIIa型とIIIv型をIII型、IVa型をIV型、Va型をV型としてまとめています。
MGPAスコア
MGPAスコアとは、以下の7段階で改善度合いが評価された評価スコアです。
- 著しい進行
- 中程度の進行
- 軽度の進行
- 変化なし
- 軽度の改善
- 中程度の改善
- 著しい改善
初診(治療0年目)は、NH分類によらず、MGPAスコアは変化なしの『4』からスタートになります。
つまり、MGPAスコアが4から7に向かえば向かうほど改善されているということになります。
記事中に『Norwood-Hamilton分類』と『MGPAスコア』を用いた解説がでてくるため、この二つは見返しながら読んでいただければと思います。
フィナステリドはいつから服用するのが効果的?①
引用:Long-term (10-year) efficacy of finasteride in 523 Japanese men with androgenetic alopecia
上記の図からもわかるように、早期AGA群(NH分類:I/II/III)は、他のAGA群(IV~)よりもMGPAスコアをみると改善を示しているのが分かります。
治療10年目に『改善(MGPAスコア≧5)』または『疾患進行の予防(MGPAスコア≧4)』を達成した患者の割合は、それぞれ 91.5%および99.1%でした。
さらに治療経過年数とそれに対するMGPAスコアの増減を数値で見ると、以下のようになります。
NH | 0年 | 5年 | 10年 |
---|---|---|---|
Ⅰ | 4 | 6.22±0.53 | 6.50±0.57 |
Ⅱ | 4 | 6.13±0.67 | 6.33±0.66 |
Ⅲ | 4 | 6.09±0.58 | 6.22±0.59 |
Ⅳ | 4 | 5.74±0.62 | 5.72±0.79 |
Ⅴ | 4 | 5.38±0.53 | 5.34±0.61 |
Ⅵ | 4 | 4.96±0.47 | 4.87±0.64 |
Ⅶ | 4 | 4.78±0.31 | 4.67±0.27 |
※初診(治療0年目)は、NH分類によらず、MGPAスコアは変化なしの『4』からスタートになります。
以上の結果から、NH分類が初期の方であればあるほどより改善を示していることが分かります。
そのため、いつから開始しようというよりは、AGAという診断を受けたのであれば早期にフィナステリドの治療を開始した方がより効果を期待できることがいえます。
フィナステリドはいつから服用するのが効果的?②
つづいて、AGA治療を受けた患者自身に対してされたアンケート(10段階評価)です。
Q1:治療にはどの程度満足していますか?
Q2:どの程度、髪の状態が良くなったと感じますか?
Q3:どの程度、治療を続けたいと思いますか?
Q4:治療前の同年代の人の髪と比較して、ご自分の抜け毛はどうですか?
Q5:治療後10年経過した同年代の人と比べて、ご自身の抜け毛をどう思われますか?
アンケートの結果は以下の通りでした。
アンケート | 10段階評価 |
---|---|
Q1 | 7.09±1.78 |
Q2 | 6.95±1.82 |
Q3 | 8.26±1.84 |
Q4 | 3.41±2.12 |
Q5 | 4.93±2.21 |
上記の結果より、フィナステリドは男性型脱毛症の治療において主観的にも効果があり、患者の満足度や髪の改善度が高く、治療継続の希望度も高いことが示されています。
また、早期のAGAグループは他のグループよりも長期治療後の主観的評価で大きな改善が見られることがわかりました。
以上より治療を開始することにより得られる効果の期待も高いため、早期治療をすることが勧められます。
フィナステリドを服用して副作用はあった?
10年間の試験期間中、重篤な副作用は認められなかったと報告されています。
軽度および一時的な副作用として、性欲減および勃起不全がみられたとのことです。
副作用はすべて軽度であり、すべての患者が10年間治療を止めることなく継続しています。
以上からも、副作用は大きく気にすることはないことがわかります。
結論、AGAであればいつからといわずすぐに治療開始すべき
以下が今回の解説まとめです。
AGA患者のMGPAスコアは、フィナステリドを10年間投与した結果、約1~2段階改善された
初診時NH分類:I/II/IIIのグループが、初診時NH分類 IV/V/ VI/VIIのグループより大きな改善を示した。
自分がAGAかと気になりだしたら早めにAGAクリニックに相談し、早期に治療開始することが重要になります。
まずは無料診断だけしてみるのも、自分の状態を知るのには大切です。
以下のクリニックフォア
薄毛治療はずっと続くので、少しでも費用を抑えて適切な治療を受けましょう。
クリニックフォアについての記事も書いていますので、よろしければご参照ください。
以上が『フィナステリドはいつから飲むのが効果的?論文を用いて解説します』についての記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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