ミノカミングV5PLUSってなんだろう?
ミノカミングとの違いを知りたい
こんな疑問に薬剤師がお応えします。
まず気になる発毛効果については同等です。
大きな違いは『発毛成分以外の成分』と『価格』になります。
本記事ではミノカミングとミノカミングV5PLUS、それぞれの違いについて詳しく解説しています。
- ミノカミングとは
- ミノカミングV5PLUSとは
- ミノカミングとミノカミングV5PLUSの違い
- 【余談】そもそもミノキジジルは本当に生える?
ミノカミングとは
ミノカミングは「大興製薬株式会社」が製造販売する発毛剤です。
発毛剤といった市販薬の他に医療用の血圧の薬やコレステロールの薬、アレルギーの薬などといった様々な医療用の薬を取り扱っており、2006年にシオノケミカル株式会社と業務提携をしています。
ミノカミングは、日本で唯一発毛効果が認められているミノキシジルを5%を配合した壮年性脱毛症における男性用の発毛剤です。
ミノカミングは店舗での取り扱いはなく(※2023年4月現在)、オンラインにて購入可能です。
オンラインだと楽天市場、Yahooショッピングといった大手通販サイトにて販売されています
ミノカミングの効果は?
ミノカミングの効能効果は以下の通りです。
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
引用:ミノカミング 添付文書
ミノカミングの成分は?
ミノカミングの効能効果は以下の通りです。
成分 | はたらき |
---|---|
ミノキジジル5% | 発毛、育毛及び脱毛の進行を予防 |
添加物:エタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、pH調整剤
リアップX5プラスネオ
ミノカミングの価格は?
大手通販サイト三社の最安値価格(送料込み)は以下の通りです。(※2023年4月現在価格)
Amazon:販売無し
楽天市場:3,198円
Yahooショッピング:3,198円
ミノカミングV5PLUSとは
詳しくは成分のところで解説しますが、ミノカミングにはない頭皮環境を整える成分が追加で4種類配合されています。
ミノカミングV5PLUSも店舗での取り扱いはなく(※2023年4月現在)、オンラインにて購入可能です。
ミノカミングV5PLUSの効果は?
ミノカミングV5PLUSの効能効果は以下の通りです。
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
引用:ミノカミングV5PLUS 添付文書
ミノカミングと全く同じです。
ミノカミングV5PLUSの成分は?
ミノカミングV5PLUSの効能効果は以下の通りです。
成分 | はたらき |
---|---|
ミノキジジル5% | 発毛、育毛及び脱毛の進行を予防 |
パントテニールエチルエーテル | 毛細胞に栄養を補給し、頭皮を健全な状態にします |
ピリドキシン塩酸塩 | 過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します |
トコフェロール酢酸エステル | 皮脂の酸化を防ぎ、頭皮を保護します |
l-メントール | 頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます。 |
添加物:エタノール、1,3-ブチレングリコール、pH調整剤
ミノカミングにはない頭皮環境を整える成分が4種類多く配合されています。
頭がかゆかったり、ふけが気になる方にオススメできる発毛剤です。
大事な発毛効果についてですが、発毛成分はミノカミングと同じくミノキシジルが5%配合されているため発毛効果は同じであると言えます。
また、ミノカミングと比較して添加物のプロピレングリコールがなくなっています。
添加物のプロピレングリコールについても後ほど解説します。
ミノカミングV5PLUSの価格は?
大手通販サイト三社の最安値価格(送料込み)は以下の通りです。(※2023年4月現在価格)
Amazon:販売無し
楽天市場:6,578円
Yahooショッピング:6,678円
以上ミノカミングとミノカミングV5PLUSの紹介をしてきましたので、次は両者の違いを解説していきます。
ミノカミングとミノカミングV5PLUSの違い
ミノカミングとミノカミングV5PLUS、発毛効果に違いはなし
どちらも発毛に直接効果のあるミノキシジルは国内最大量である5%含まれているため、発毛効果は同じです。
違い①:価格
大手通販サイト三社の最安値価格(送料込み)は以下の通りです。(※2023年4月現在価格)
Amazon | 楽天市場 | Yahooショッピング | |
---|---|---|---|
ミノカミング | 販売無し | 3,198円 | 3,198円 |
ミノカミングV5PLUS | 販売無し | 6,578円 | 6,678円 |
両者ともに1本1ヶ月分で、価格差は1本あたり約3,400円ほどの違いがあります。
1年分に換算すると約40,000円もの差が出てきます。
発毛剤は基本的に使い続けるものなので、価格を抑えたいという方はミノカミングに軍配が上がります。
違い②:発毛成分以外の成分
ミノカミングV5PLUSにはミノカミングに含まれていない成分が4種類追加されています。
これら4種類の成分はすべて発毛に効果があるわけではなく、かゆみやフケなどといった頭皮環境を配慮した成分になります。
もしも発毛だけでなく、頭皮環境もケアしていきたいと思う方はミノカミングV5PLUSをおすすめします。
違い③:添加物
添加物についてもほとんど違いはないのですが、ミノゲインにはプロピレングリコールという添加物が配合されています。
このプロピレングリコールという成分により皮膚炎を起こすという報告がいくつがあがっています。
肌が弱い方やすでにミノカミングを使っていてかゆみがあるという方は、プロピレングリコールが配合されていないミノカミングV5PLUSを使ってみるのも一つの選択基準になります。
プロピレングリコールについて知りたい方は以下記事も併せてご参照ください。
プロピレングリコールは保湿成分などの目的で化粧品等にも幅広く使われており、プロピレングリコールが入ってるからといって100%皮膚炎が起こるわけでもなく、“入ってる=悪(不良品)”というわけではありません。
ミノカミングとミノカミングV5PLUSの違いを踏まえ、どっちを選ぶべき?
選び方の参考例は以下の通りです。
発毛剤をお試しで使ってみたい方
敏感肌、頭皮トラブル(かゆみやフケ等)のない方
ちょっとリッチにグレードアップしたのを使ってみたい方
そもそもミノキジジルは本当に生える?
『そもそもミノキジジルで本当に生えるのか?』
余談ですが、こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、ミノキジジルが生えるといった論文を一部紹介します。
国内で1%および 5%ミノキシジル液を用いた、300名の男性被験者を対象とした試験です。
観察期間24週(6か月)までのランダム化比較試験が行われ、脱毛部1cm2内の非軟毛数のベースラインからの増加は、1%ミノキシジル群が平均21.2本、5%ミノキシジル群が平均26.4本と、5%ミノキシジル使用群で有意(p=0.02)に増加したと報告されています。
【参考文献】
Tsuboi R, Arano O, Nishikawa T, Yamada H, Katsuoka K. Randomized clinical trial comparing 5% and 1% topical minoxidil for the treatment of androgenetic alopecia in Japanese men. J Dermatol. 2009 Aug;36(8):437-46. doi: 10.1111/j.1346-8138.2009.00673.x. Erratum in: J Dermatol. 2009 Oct;36(10):578. PMID: 19691748.
上記の報告より、1cm2当たり26.4本発毛したということがわかります。
上記以外にも報告はいくつかあります。気になる方は以下の記事も併せてご参照ください。
当然ですがミノカミングおよびミノカミングV5PLUSも同様のミノキシジルを5%含むため、同等の効果が期待できることがわかります。
まとめ
本記事のまとめです。
- ミノカミングとミノカミングV5PLUSはどちらもミノキジジル5%配合の為、発毛効果は同等
- 長期で使うものだからなるべく価格を抑えたいという方はミノカミングがおすすめ
- 敏感肌で頭皮環境も配慮したい方はミノカミングV5PLUSがおすすめ
以上が『ミノカミングとミノカミングV5PLUSの違いとは?【ミノキシジル発毛剤】』についての記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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医薬品の効果の感じ方には個人差があります。
本記事はあくまでも合併症等もなく、心身ともに健康な状態である方向けの内容になっています。