発毛剤Minoプラス(ミノプラス)とは？リアップとの違いは？

こんな疑問に薬剤師がお応えします。

Minoプラス(ミノプラス)は発毛成分であるミノキシジルを国内最大量配合する発毛剤です。

そして、Minoプラス(ミノプラス)とリアップはどちらもミノキシジルが最大量含まれているため発毛効果は同じといえます。

大きな違いは『発毛成分以外の成分』と『価格』になります。

本記事ではMinoプラス(ミノプラス)とリアップ、それぞれの違いについて詳しく解説しています。

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Minoプラス(ミノプラス)とは

Minoプラス(ミノプラス)は、日本で唯一発毛効果が認められているミノキシジルを5%を配合した壮年性脱毛症における男性用の発毛剤です。

黒柳徹子さんや羽生結弦さんらがCMをつとめてる「東和薬品」というジェネリック医薬品が主力の製薬会社から販売されています。

医療系メーカーとしての認知度はもちろん、医療用の薬でも東和薬品が製造している薬が医療の現場で幅広く使われているため信頼性の高さは間違いありません。

Minoプラス(ミノプラス)の効果は？

Minoプラス(ミノプラス)の効能効果は以下の通りです。

壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛（抜け毛）の進行予防。

引用：Minoプラス(ミノプラス) 添付文書

Minoプラス(ミノプラス)の成分は？

Minoプラス(ミノプラス)の効能効果は以下の通りです。

成分	はたらき
ミノキジジル5%	発毛、育毛及び脱毛の進行を予防します
パントテニールエーテル	毛細胞に栄養を補給し、頭皮を健全な状態にします
ピリドキシン塩酸塩	過酸化物質やフケの発生原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します
トコフェロール酢酸エステル	皮脂の酸化を防ぎ、頭皮を保護します
l-メントール	頭皮のかゆみを抑え、清涼感をあたえます

添加物：エタノール、1，3-ブチレングリコール、ｐH調整剤

発毛成分（ミノキシジル）はもちろん、プラスで頭皮環境を整える成分も豊富に配合されています。

Minoプラス(ミノプラス)の価格は？

大手通販サイトの価格は以下の通りです。（※2024年3月現在価格）

※AmazonとYahooショッピングは現時点（※2024年3月現在）では出品がありません。おそらく順次販路は拡大されていくと思われます。

一本当たり何日分？

Minoプラス(ミノプラス)は一本あたりの内容量は72mlです。

1回1ml、1日2回使うので、36日分相当になります。

大体の発毛剤は60ml（30日分）なので、少し多めとなっていることがわかります。

リアップとは

リアップはリポビタンやパブロンでも有名な大正製薬から発売されている発毛剤です。

大正製薬は1999年に、日本初の発毛剤としてリアップを発売し、発毛剤としての認知度は最も高いです。

そんなリアップには種類がいくつかありますが、本記事ではCMでも放送されており最も売れ筋の「リアップx5プラスネオ」を紹介、比較します。

※最近ではより成分を豊富に含むリアップX5チャージというの新製品も発売されました。詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。

効果

リアップX5プラスネオの効能効果は以下の通りです。

壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛（抜け毛）の進行予防。

引用：リアップX5プラスネオ 添付文書

成分とはたらき

成分とそのはたらきについては以下の通りです。

成分	はたらき
ミノキジジル5%	発毛、育毛及び脱毛の進行を予防します
ピリドキシン塩酸塩	過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します
トコフェロール酢酸エステル	皮脂の酸化防止作用や血行促進作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます
ジフェンヒドラミン塩酸塩	頭皮のかゆみをおさえ、頭皮を健康な状態に保ちます
グリチルレチン酸	抗炎症作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます
ヒノキチオール	殺菌作用により、フケの発生をおさえ、頭皮を清潔な状態に保ちます
l-メントール	頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます

添加物：L-アルギニン、グリシン、1,3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール

価格

大手通販サイト三社の価格は以下の通りです。（※2024年3月現在価格）

一本当たり何日分？

リアップX5プラスネオは一本あたりの内容量は60mlです。

1回1ml、1日2回使うので、30日分相当になります。

Minoプラス(ミノプラス)とリアップの違い

Minoプラス(ミノプラス)とリアップ、発毛効果に違いはなし

まず前提として、どちらも発毛に直接効果のあるミノキシジルは同量（5%）含まれているため、発毛効果は同等です。

違い①：価格

両者ともに最安値の通販サイト価格は以下の通りです（※2024年3現在価格）

製品	価格
Minoプラス(ミノプラス)	5,940円（楽天市場）
リアップX5プラスネオ	7,753円（Yahoo!ショッピング）

Minoプラス(ミノプラス)は1本36日分、リアップX5プラスネオは1本30日分で、価格差は1本あたり約1,800円の違いがあります。

発毛剤は使い続けるものなので、価格を抑えたいという方は内容量が多いかつ価格も抑えめなMinoプラス(ミノプラス)がおすすめです。

※もし頭皮環境を整える成分は必要なく、発毛成分のミノキシジルだけでいいというコスパ重視な方はヒックスミノキシジルがミノキシジル5%製剤で最も安いためおすすめです。

違い②：頭皮環境を整える成分の豊富さ

Minoプラス(ミノプラス)は頭皮環境を整える成分が4種類ですが、リアップX5プラスネオは6種類配合されています。

リアップX5プラスネオには頭皮のかゆみなどといった炎症を抑える成分がより豊富に配合されています。

もしも発毛だけでなく、頭皮環境もケアしていきたいと思う方はMinoプラス(ミノプラス)、頭皮環境のケアもしたいが肌荒れしやすいという方はリアップX5プラスネオをおすすめします。

Minoプラス(ミノプラス)とリアップの違いを踏まえ、どっちを選ぶべき？

選び方の参考例は以下の通りです。

そもそもミノキジジルは本当に生える？

『そもそもミノキジジルで本当に生えるのか？』

こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、ミノキジジルが生えるといった論文を一部紹介します。

国内で1％および 5％ミノキシジル液を用いた、300名の男性被験者を対象とした試験です。

観察期間24週（6か月）までのランダム化比較試験が行われ、脱毛部1cm2内の非軟毛数のベースラインからの増加は、1％ミノキシジル群が平均21.2本、5％ミノキシジル群が平均26.4本と、5％ミノキシジル使用群で有意（p＝0.02）に増加したと報告されています。

【参考文献】
Tsuboi R, Arano O, Nishikawa T, Yamada H, Katsuoka K. Randomized clinical trial comparing 5% and 1% topical minoxidil for the treatment of androgenetic alopecia in Japanese men. J Dermatol. 2009 Aug;36(8):437-46. doi: 10.1111/j.1346-8138.2009.00673.x. Erratum in: J Dermatol. 2009 Oct;36(10):578. PMID: 19691748.

上記の報告より、1cm2当たり26.4本発毛したということがわかります。

上記以外にも報告はいくつかあります。気になる方は以下の記事も併せてご参照ください。

当然ですがMinoプラス(ミノプラス)とリアップX5プラスネオどちらもミノキシジルを5%含むため同等の効果が期待できることがわかります。

まとめ

本記事のまとめです。

以上が『発毛剤Minoプラス(ミノプラス)とは？リアップとの違いは？』についての記事でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

なにか気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

医薬品の効果の感じ方には個人差があります。

本記事はあくまでも合併症等もなく、心身ともに健康な状態である方向けの内容になっています。