発毛剤ミノアップってなんだろう?
リアップとの違いを知りたい
こんな疑問に薬剤師がお応えします。
結論、どちらも発毛効果は同等です。
大きな違いは『発毛成分以外の成分』と『価格』になります。
本記事ではリアップとミノアップ、それぞれの違いについて詳しく解説しています。
- ミノアップとは
- リアップとは
- ミノアップとリアップの違い
ミノアップとは
ミノアップは、日本で唯一発毛効果が認められているミノキシジルを5%を配合した壮年性脱毛症における男性用の発毛剤です。
黒柳徹子さんらがCMをつとめてる「東和薬品」というジェネリック医薬品専門の製薬会社から販売されています。
医療用の薬でも東和薬品が製造している薬が普段から幅広く使われているため信頼性の高さは間違いありません。
ミノアップの効果は?
ミノアップの効能効果は以下の通りです。
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
引用:ミノアップ 添付文書
ミノアップの成分は?
ミノファイブの効能効果は以下の通りです。
成分 | はたらき |
---|---|
ミノキジジル5% | 発毛、育毛及び脱毛の進行を予防 |
添加物:エタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、pH調整剤
頭皮環境を整える成分等は配合されておらず、シンプルに発毛成分だけになります。(※本記事で後述しますが、リアップには頭皮環境を配慮した成分も配合されています。)
ミノアップの価格は?
大手通販サイトの価格は以下の通りです。(※2023年8月現在価格)
- Amazon:出品なし
- 楽天市場:3,065円
- Yahooショッピング:3,015円
※Amazonは現時点(※2023年8月現在)では出品がありません。
ミノキジジルは本当に生える?
『そもそもミノキジジルで本当に生えるのか?』
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、ミノキジジルが生えるといった論文を一部紹介します。
国内で1%および 5%ミノキシジル液を用いた、300名の男性被験者を対象とした試験です。
観察期間24週(6か月)までのランダム化比較試験が行われ、脱毛部1cm2内の非軟毛数のベースラインからの増加は、1%ミノキシジル群が平均21.2本、5%ミノキシジル群が平均26.4本と、5%ミノキシジル使用群で有意(p=0.02)に増加したと報告されています。
【参考文献】
Tsuboi R, Arano O, Nishikawa T, Yamada H, Katsuoka K. Randomized clinical trial comparing 5% and 1% topical minoxidil for the treatment of androgenetic alopecia in Japanese men. J Dermatol. 2009 Aug;36(8):437-46. doi: 10.1111/j.1346-8138.2009.00673.x. Erratum in: J Dermatol. 2009 Oct;36(10):578. PMID: 19691748.
上記の報告より、1cm2当たり26.4本発毛したということがわかります。
上記以外にも報告はいくつかあります。気になる方は以下の記事も併せてご参照ください。
当然ですがミノアップも同様のミノキシジルを5%含むため同等の効果が期待できることがわかります。
リアップとは
リアップはリポビタンやパブロンでも有名な大正製薬から発売されている発毛剤です。
大正製薬は1999年に、日本初の発毛剤としてリアップを発売し、発毛剤としての認知度は最も高いです。
そんなリアップには種類がいくつかありますが、本記事ではCMでも放送されており最も売れ筋の「リアップx5プラスネオ
効果
リアップの効能効果は以下の通りです。
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
引用:リアップX5プラスネオ 添付文書
成分とはたらき
成分とそのはたらきについては以下の通りです。
成分 | はたらき |
---|---|
ミノキジジル5% | 発毛、育毛及び脱毛の進行を予防します |
ピリドキシン塩酸塩 | 過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します |
トコフェロール酢酸エステル | 皮脂の酸化防止作用や血行促進作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます |
ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 頭皮のかゆみをおさえ、頭皮を健康な状態に保ちます |
グリチルレチン酸 | 抗炎症作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます |
ヒノキチオール | 殺菌作用により、フケの発生をおさえ、頭皮を清潔な状態に保ちます |
l-メントール | 頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます |
添加物:L-アルギニン、グリシン、1,3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール
価格
大手通販サイト三社の価格は以下の通りです。(※2023年8月現在価格)
- Amazon:7,587円
- 楽天市場:6,702円
- Yahooショッピング:6,550円
ミノアップとリアップの違い
ミノアップとリアップ、発毛効果に違いはなし
どちらも発毛に直接効果のあるミノキシジルは同量(5%)含まれているため、発毛効果は同等です。
違い①:価格
両者ともに最安値の通販サイト価格は以下の通りです(※2023年4現在価格)
製品 | 価格 |
---|---|
ミノアップ | 3,015円(Yahoo!ショッピング |
リアップX5プラスネオ | 6,550円(楽天市場 |
両者ともに1本1ヶ月分で、価格差は1本あたり約3,500円もの違いがあります。
1年分に換算すると約42,000円もの差が出てきます。
発毛剤は使い続けるものなので、価格を抑えたいという方はミノアップがおすすめです。
国内製の数あるミノキジジル発毛剤の中でも2023年8月段階では最安値級です。(※当サイト管理人調べ)
ですが、条件ありでさらに安いミノキシジル製剤があります。
上記の記事にも記載はありますが、長らく最安値をキープしているのは「ヒックスミノキシジル5
4本セット購入が条件になりますが、ミノキシジルは使い続けるものであり、またミノキシジル5%製剤は4か月以上の使用で効果が有効性が認められているため、最安を求める方にとってはおすすめです。
違い②:発毛成分以外の成分
リアップX5プラスネオにはミノアップに含まれていない成分が6種類追加されています。
これら6種類の成分はすべて発毛に効果があるわけではなく、かゆみやフケなどといった頭皮環境を配慮した成分になります。
もしも発毛だけでなく、頭皮環境もケアしていきたいと思う方はリアップX5プラスネオをおすすめします。
違い③:添加物
添加物についてもほとんど違いはないのですが、ミノアップにはプロピレングリコールという添加物が配合されています。
このプロピレングリコールという成分により皮膚炎を起こすという報告がいくつがあがっています。
肌が弱い方やすでにミノアップを使っていてかゆみがあるという方は、プロピレングリコールが配合されていないリアップX5プラスネオを使ってみるのも一つの選択基準になります。
プロピレングリコールについて知りたい方は以下記事も併せてご参照ください。
プロピレングリコールは保湿成分などの目的で化粧品等にも幅広く使われており、プロピレングリコールが入ってるからといって100%皮膚炎が起こるわけでもないため、“入ってる=悪(不良品)”というわけではありません。
ミノアップとリアップの違いを踏まえ、どっちを選ぶべき?
選び方の参考例は以下の通りです。
- とにかく価格を抑えたい方
- 発毛剤をお試しで使ってみたい方
- 敏感肌、頭皮トラブル(かゆみやフケ等)のない方
- 発毛剤の元祖、ブランド重視の方
- 敏感肌で頭皮トラブル(かゆみやフケ等)がある方
まとめ
本記事のまとめです。
- ミノアップとリアップはどちらもミノキジジル5%配合の為、発毛効果は同等
- 価格を抑えたい人はリアップに比べて一本当たり安いミノアップがおすすめ
- 敏感肌で頭皮環境も配慮したい方はリアップX5プラスネオがおすすめ
以上が『ミノアップとは?リアップとの違いも解説【ミノキジジル発毛剤】』についての記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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医薬品の効果の感じ方には個人差があります。
本記事はあくまでも合併症等もなく、心身ともに健康な状態である方向けの内容になっています。