発毛剤ミノグロウってなんだろう?
リアップとの違いを知りたい
こんな疑問に薬剤師がお応えします。
結論、どちらも発毛効果は同等です。
大きな違いは『発毛成分以外の成分』と『価格』になります。
本記事ではリアップとミノグロウ、それぞれの違いについて詳しく解説しています。
- ミノグロウとは
- リアップとは
- ミノグロウとリアップの違い
ミノグロウとは
ミノグロウは、日本で唯一発毛効果が認められているミノキシジルを5%を配合した壮年性脱毛症における男性用の発毛剤です。
医療用医薬品から市販薬まで幅広く取り扱いのある「岩城製薬株式会社」から製造・販売されています。
男性型脱毛症用薬のフィナステリドの取り扱いもある会社です。(※フィナステリドは処方箋が必要な薬のため市販では販売されていません)
医療用の薬でも岩城製薬が製造・販売している薬が普段から幅広く使われているため、信頼性の高さは間違いありません。
ミノグロウの効果は?
ミノグロウの効能効果は以下の通りです。
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
引用:ミノグロウ 添付文書
ミノグロウの成分は?
ミノグロウの効能効果は以下の通りです。
成分 | はたらき |
---|---|
ミノキジジル5% | 発毛、育毛及び脱毛の進行を予防 |
添加物:エタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、pH調整剤
頭皮環境を整える成分等は配合されておらず、シンプルに発毛成分だけになります。(※本記事で後述しますが、リアップには頭皮環境を配慮した成分も配合されています。)
ミノグロウの価格は?
大手通販サイト二社の価格は以下の通りです。(※2023年4月現在価格)
- 楽天市場:3,251円
- Yahooショッピング:3,200円
※Amazonは現時点(※2023年4月現在)では出品がありません。
ミノキジジルは本当に生える?
『そもそもミノキジジルで本当に生えるのか?』
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、ミノキジジルが実際に発毛効果を示す報告を一部紹介します。
本記事でも紹介するリアップによる毛髪数の変化の報告です。
出典:大正製薬 ミノキシジル5%製剤の二重盲検比較試験結果
上記のデータはリアップ(ミノキシジル1%)とリアップX5(ミノキシジル5%)を使用した方の1cm2当たりの総毛髪数の増減をグラフ化したものです。
リアップX5(ミノキシジル5%)を使用し始めてから4週間後では1.4本とわずかな増加数ですが、24週終了時では21.8本と大幅に増加していることがわかります。
また上記のグラフからもわかるように、初めの一ヵ月は変化が少なく効果を実感しにくいかと思います。
発毛効果を実感するためには継続することが大切ということがわかります。
上記以外にも報告はいくつかあります。気になる方は以下の記事も併せてご参照ください。
当然ですがミノグロウも同様のミノキシジルを5%含むため同等の効果が期待できることがわかります。
リアップとは
リアップはリポビタンやパブロンでも有名な大正製薬から発売されている発毛剤です。
大正製薬は1999年に、日本初の発毛剤としてリアップを発売し、発毛剤としての認知度は最も高いです。
そんなリアップには種類がいくつかありますが、本記事ではCMでも放送されており最も売れ筋の「リアップx5プラスネオ
効果
リアップの効能効果は以下の通りです。
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
引用:リアップX5プラスネオ 添付文書
成分とはたらき
成分とそのはたらきについては以下の通りです。
成分 | はたらき |
---|---|
ミノキジジル5% | 発毛、育毛及び脱毛の進行を予防します |
ピリドキシン塩酸塩 | 過酸化物質やフケの発生の原因となる皮脂の過剰な分泌を抑制します |
トコフェロール酢酸エステル | 皮脂の酸化防止作用や血行促進作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます |
ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 頭皮のかゆみをおさえ、頭皮を健康な状態に保ちます |
グリチルレチン酸 | 抗炎症作用があり、頭皮を健康な状態に保ちます |
ヒノキチオール | 殺菌作用により、フケの発生をおさえ、頭皮を清潔な状態に保ちます |
l-メントール | 頭皮のかゆみをおさえ、清涼感をあたえます |
添加物:L-アルギニン、グリシン、1,3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール
価格
大手通販サイト三社の価格は以下の通りです。(※2023年4月現在価格)
- Amazon:7,664円
- 楽天市場:7,854円
- Yahooショッピング:6,939円
ミノグロウとリアップの違い
ミノグロウとリアップ、発毛効果に違いはなし
どちらも発毛に直接効果のあるミノキシジルは同量(5%)含まれているため、発毛効果は同等です。
違い①:価格
両者ともに最安値の通販サイト価格は以下の通りです(※2023年4月現在価格)
製品 | 価格 |
---|---|
ミノグロウ | 3,200円(Yahoo!ショッピング |
リアップX5プラスネオ | 6,939円(楽天市場 |
両者ともに1本1ヶ月分で、価格差は1本あたり約3,700円もの違いがあります。
1年分に換算すると約44,400円もの差が出てきます。
発毛剤は使い続けるものなので、価格を抑えたいという方はミノグロウがおすすめです。
国内製の数あるミノキジジル発毛剤の中でも2023年4月段階では2番目に安いです。(※当サイト管理人調べ)
違い②:発毛成分以外の成分
リアップX5プラスネオにはミノグロウに含まれていない成分が6種類追加されています。
これら6種類の成分はすべて発毛に効果があるわけではなく、かゆみやフケなどといった頭皮環境を配慮した成分になります。
もしも発毛だけでなく、頭皮環境もケアしていきたいと思う方はリアップX5プラスネオをおすすめします。
違い③:添加物
添加物についてもほとんど違いはないのですが、ミノグロウにはプロピレングリコールという添加物が配合されています。
このプロピレングリコールという成分により皮膚炎を起こすという報告がいくつがあがっています。
肌が弱い方やすでにミノグロウを使っていてかゆみがあるという方は、プロピレングリコールが配合されていないリアップX5プラスネオを使ってみるのも一つの選択基準になります。
プロピレングリコールについて知りたい方は以下記事も併せてご参照ください。
プロピレングリコールは保湿成分などの目的で化粧品等にも幅広く使われており、プロピレングリコールが入ってるからといって100%皮膚炎が起こるわけでもないため、“入ってる=悪(不良品)”というわけではありません。
ミノグロウとリアップの違いを踏まえ、どっちを選ぶべき?
選び方の参考例は以下の通りです。
- とにかく価格を抑えたい方
- 発毛剤をお試しで使ってみたい方
- 敏感肌、頭皮トラブル(かゆみやフケ等)のない方
- 発毛剤の元祖、ブランド重視の方
- 敏感肌で頭皮トラブル(かゆみやフケ等)がある方
まとめ
本記事のまとめです。
- ミノグロウとリアップはどちらもミノキジジル5%配合の為、発毛効果は同等
- 価格を抑えたい人はリアップに比べて一本当たり安いミノグロウがおすすめ
- 敏感肌で頭皮環境も配慮したい方はリアップX5プラスネオがおすすめ
以上が『ミノグロウとは?リアップとの違いも解説【ミノキジジル発毛剤】』についての記事でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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医薬品の効果の感じ方には個人差があります。
本記事はあくまでも合併症等もなく、心身ともに健康な状態である方向けの内容になっています。